宮舘涼太くんデビューによせて。


 

時系列で過去を遡るなんて器用なことはできないからとりとめもなく書くけど、みやちゃんのどんなところが好きかという話をしてみたいなと思います。

 

みやちゃんへ、

 

私がみやちゃんを好きになったのは、まだ、声を聞いたこともなくて、人と話す姿も、笑顔も見たことがない。どんな子なのか、まだ何も知らない頃。

宮舘涼太くんという15才のジャニーズJr.は、手足が細くて、長くて、姿勢が良くて、格別に、圧倒的にダンスが上手だった。力強くて、でも柔軟性があって、繊細なダンス。

わたしはみやちゃんのダンスと、目線がいいなーって思ってたよ。いつも自信があるようにしっかり真っ直ぐ前を見ていて、ステージがとても似合うし、少し昔の映像を遡っても、中学生の頃からもう立派に「だてさま」だったね。

 

みやちゃんのダンスは、指の先、足の爪先まで神経が通っていて、いつだって丁寧。首、手首、足首のやわらかな動きがとても美しくて、このひとの関節どうなってるんだろうっていつも驚いてた。宮舘くんのどこが好き?関節!なんて答えたこともあったな。

私はダンスに対する知見は持ってないから、技術的なことは偉そうに言えないけど、宮舘くんの繊細かつ、シンメトリーで安定しているダンスはいつ見ても抜群に美しくて、最高にかっこよくて、たくさんのジュニアの中にいてもわたしの目にはピカイチに輝いて見えたよ。

 

宮舘くんの緩急のつけ方が好きだったな。重心がしっかりしていてバランスよくなんでも上手に踊るけど、コンテンポラリーが求められる曲では途端に左右非対称な美や重たい動きをするところ。宮舘くんにしかできない表現。

でも決してリズムを乱すことはなく、テンポは常に一定で、この人本当にダンスがうまいな!!!と素人ながら何度驚いたことか。

 

テレビ画面を通じてひたすらダンスを貪るように見ていた時代を経て、舞台に立つみやちゃんを直接同じ空間で観るようになって、ダンスはもちろん、みやちゃんの大好きなところが増えた。それは、宮舘くんが、舞台のどこにいても、どんな役割でも、たとえライトの当たらない場所でも、決して手を抜くことなく、全力でやりきるところ。

誰が見てるとか見てないとかは関係なくて、ステージに立ってる以上、役割を全うするのが当たり前。 

宮舘くんはこのことについて「ドリームボーイズで亀梨くんに『お前はプロだろ?』と言われて意識が変わった」と言ってるけど、わたしはその前から宮舘くんが真面目で手を抜かない人ってことはよく知ってるよ。

不言実行の男。わたしはそういうところを何よりも人として尊敬しています。

 

まだ、16歳。遊び盛りの頃に、倒れるまで全国ツアーをしていた夏。

ステージに立つ以上、手を抜かないのは当たり前だって思う人も多いと思うけど、年頃のジュニアが、自分より何年も後に入所した後輩も所属するHey!Say!JUMPのバックで、腐らず黙々と仕事を続けるっていうのは相当な根性がいることだった思う。

同世代のジュニアの中でも、みやちゃんな格別に真面目だった。きっといろんな葛藤もあっただろうけど、少なくとも見てる側にはそう感じさせなかった。真面目だけが評価される世界じゃないけど、わたしはそういうところが好きだったよ。

具体的に手を抜いていないとか、全力とかって何を見てそう思うかっていうと、いつもの美しいダンスは勿論、毎日のパフォーマンスにムラがなくて、いつ見ても、みやちゃんのダンスや演技は完璧だったから、今日も一番かっこいい宮舘くんを見せてくれてありがとうと思っていました。

演者さんにとっては、何ヶ月にも亘って、何十回も同じ公演をして、体調が悪い日、気分が乗らない日、終盤慣れや飽きだってあるはずだけど、宮舘くんは「今日の公演の1度きりを楽しみにしてくれているお客さんがいる」という気持ちを忘れず、毎日全身全霊でパフォーマンスしてくれてたね。

それでも、どうしても疲れが溜まっていて、少しだけ動きが鈍い日は決まっておでこに汗をかいていて、あー熱があるんだろうなって。でもそれも本当にみやちゃんだけをみてる人しか気づかないくらいの違いで、しんどいときも、つらいときも、いつも全身全霊でステージに立ってくれて、本当ありがとうね。

 

私は宮舘くんの目力がすごく好き。撃ち抜かれそうな強いまっすぐな視線。舞台でまだあまり台詞がない時代、苦しい感情も嬉しい感情も、精一杯の表情からたくさんの思いを受けとってきたつもりです。

 

受け手側が演者を好きになるとき、それは何か一つのきっかけで、そのあとその人の他の部分にも興味を持ち、好きになり、いつのまにかそのダンスが好きだからその人を好きなのか、その人を好きだからそのダンスが好きなのかがわからなくなってくる。

私は割と早い段階でこの矛盾(?)に苦しんで、宮舘くんだから好き、だなんて盲目的な恋みたいなことは言いたくない、だって宮舘くんのダンスは世界最高に上手で、こんな狭い世界で生きていくにはもったいない人なんだもの、と(既に十二分に盲目であることを今ならわかる、でも当時まだわたしも若かったから……)

常に今の宮舘くんを真っ直ぐに見つめ、好きでいたい、と。

承認欲求やその他の感情に縛られることなく、純粋な好きを守りたいと、何と戦ってるんだか、そんなことを考えたりもしてました。

 

私にとって宮舘くんを好きになってからの日々は、いわゆるジャニヲタ、ではなく、他の何者でもない、宮舘担という人種でした。大好きな人の名前で自分がカテゴライズされるなんて贅沢すぎやしないか。

 

舞台に立つ宮舘くんの姿が好きで、舞台から降りたらちょっと天然で、でもそれに全く気付いてないかわいらしいみやちゃんも大好きだよ。

ロイヤルキャラって何なのって今でも思ってるけど、個性豊かなメンバーに囲まれて、自分にしかないこと、とそのキャラクターを確立させたそのこと自体が尊くて。

当たり前になくてはならない存在で、縁の下の力持ちみたいな言われ方をすることもあるけど、わたしにとっては唯一無二、宮舘くんがいつでもセンターだったよ。

いつだって宮舘くんだけが大切で、宮舘くんがいないと意味のない時間。

 

宮舘くんのファンになれて本当に本当に幸せだったよ。どれだけのありがとうを言っても足りないくらい、私の人生になくてはならない存在でした。

宮舘くんを好きになって失ったものもあるし、好きすぎて苦しい時も数え切れないほどあったけど、宮舘くんのことで悩めること自体が幸せで、宮舘くんのような素晴らしい人に出会うことができて最高に楽しかったです。

 

5226日間、頑張り続けてくれたジャニーズJr.宮舘涼太くん、本当にありがとう。

 

きっとストイックなみやちゃんのことだから、まだまだスタートラインに立ったばかり、これからだよ、なんていうと思うけど、たまには自分を、私たちが大好きな頑張り屋さんな自分自身を褒めてあげて欲しいです。

今までのたくさんの努力と、眠れないほどの悔しい気持ちと、絶望と。そんなものが全て報われるように、どうかどうか、幸せになってください。

 

デビュー、おめでとう。